【四間飛車使いが】苦手なら やってみよう 中飛車を【中飛車】
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中飛車がどうしても苦手な四間飛車ユーザーのあなた。もしかしたらこのエントリーが、そんなあなたの一助になる・・・かも、しれません。
近況とはじめに
前回更新してから、実に9か月以上たってしまいました・・・今年はもうすこし更新したりとか動画づくりにも挑戦してみようかなぁと思っていたのですが、部署移動になって新しい仕事に取り組む羽目になり。色々勉強したり悩んだりしていると時間が取れず、気づけばこんな時期になってしまいました。
そんな間にも、将棋自体は主に将棋ウォーズの対戦をずっと続けていたのですが、何をやっていたかというと・・・
中飛車への挑戦
です。前回、こんな感じで駒組すれば、中飛車には右四間飛車で対抗できるかなと思ったりもしたのですが、
やっぱり中飛車に対する苦手感はぬぐえず。仕方がないので、自分より上手い人相手に中飛車で挑めば、なんかいい中飛車対策見つかるかしら、と思って始めた取り組みが、本エントリーの趣旨です。
中飛車にはまりかける
始めは、前回ご紹介させていただいた以下の本を元に、原始中飛車から取り組みました。
奇襲振り飛車戦法 ~その狙いと対策~ (マイナビ将棋BOOKS)
- 作者: 飯塚祐紀
- 出版社/メーカー: マイナビ
- 発売日: 2014/12/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る
原始中飛車の良さはなんといっても、
- 序盤に安定して駒組み出来る。
- 先後同じように駒組みでき、基本的に邪魔されない。
- 攻守のバランスがいい。
です。
それってしけんびry
そう、ノーマル四間飛車が「ちまたで言われている」特徴と似ています。が、四間飛車の場合本当は、
- 後手の場合、一手損角換わりされると、駒組みを乱される。
- 実際のところ、受けの将棋になりがちで、バランスは守備より
- 右四間飛車とか結構辛い。
な、ところがあります。一手損角換わりって、ご存じこんなやつですね。
【先後逆表記】
初手からの指し手:▽3四歩▲7六歩▽8八角成▲同銀▽6五角
▲4八飛▽7六角▲6八飛で四間飛車に組めはしますが、一方的に一歩持たれて角に暴れられ、棒銀も絡められるとなかなか面倒くさいことこの上ないです。
その点原始中飛車はしばらく角道を開けずにこんな感じに駒組するので、
後手でも一手損角換わり食らいません。また、▲7六歩も駒組おわるまで突かないので争点が出来ず、右四間飛車も食らいません。
右四間飛車と一手損角換わり食らわないだけでも、私にとっては大きなメリットです。しかし、そこは原始中飛車。基本的に奇襲戦法なので、ちゃんと受けられるとやっぱり厳しいっぽい。そんなわけで、次に取り組んでみたのが、ご想像の通り(?)・・・
ゴキゲン中飛車
です。以下の書籍を、参考にしました。
- 作者: 近藤正和
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2002/07
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 11回
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また、相振り中飛車は、以下の本あたりが、なかなか勉強になりました。
- 作者: 鈴木大介
- 出版社/メーカー: 浅川書房
- 発売日: 2010/07/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 3回
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つまるところ、原始中飛車=角道クローズ型中飛車、ゴキゲン中飛車=角道オープン型中飛車だと思えば、微妙に違っているけどあながち間違ってはいない、ように認識しました。
やっぱり、現代振り飛車というと、角道オープンですよね\(゚▽゚=))/
このゴキゲン中飛車はなかなかに調子がよく、一時期はなんと、
将棋ウォーズ2級で達成率94%
という、あわや1級のかつてないほどの成果を上げました。もちろん、棋神なしでです。このまま1級になれれば、中飛車を続けるのも悪くない(オイ)という気分に駆られましたが・・・世の中、そんなに甘くはありません。
見えてくる中飛車の課題
居飛車相手にも、格言通り▽4二玉に角交換すると結局原始中飛車っぽい駒組に合流して行き詰ったりとか、ゲシゲシ銀で攻めてこられると面倒くさかったりとか、それなりに課題はあるなぁと思いましたが、一番打開策が思い浮かばなかったのが、角道クローズ型三間飛車です。逆に角道オープン型、いわゆる早石田というやつでしょうか、に対してはまだ、角交換からの▲6五角とかで暴れてやることも出来ますが、
【先後逆表記】
初手からの指し手:▽3四歩▲7六歩▽三五歩▲7八金▽3二飛▲2二角成▽同銀▲6五角
角道クローズ型の場合、そうもいきません。
【vs角道クローズ型三間飛車 A図】
初手からの指し手:▽3四歩▲7六歩▽4四歩▲5八飛▽3二飛
この後、どうあっても相手に飛車先の歩を交換されて浮き飛車に構えられてしまいますし、
【vs角道クローズ型三間飛車 B図】
A図からの指し手:▲5六歩▽3五歩▲6八銀▽3六歩▲同歩▽同飛▲3七歩▽3四飛
▲5七銀~▲6六銀~▲6五銀とかまいたち戦法風に攻めても、▽4五歩と飛車の横利きを通されれば、通用しません。
【vs角道クローズ型三間飛車 C図】
B図からの指し手:▲5七銀▽3二銀▲6五銀▽4三銀▲5五歩▽3三桂▲6五銀▽4五歩
この後、▽1四歩~▽1三角と石田流に構えられれば、だいたい相手の端攻めが先に決まります。私みたいなへたっぴの端攻めならともかく、うまい人の端攻めはきっついです。先の「相振り中飛車で攻めつぶす本 (最強将棋21)」にも、「飛車先の歩交換されると、作戦負けになりやすい」って書いてありました。
同じく、「相振り中飛車で攻めつぶす本 (最強将棋21)」によると、こちらが先手ならまだ、初手から▲5六歩~▲5八飛といきなり中飛車に行くことにより、なんとかなりそうなことも書いていましたが、飛車先の歩交換した後に相手が引き飛車(▽3二飛)に構えたり、途中まっすぐ攻めてこずに美濃囲いを優先したりなど、なんとなくこちらの手が間に合うようにされているような気がしないでもなく。プロならば他に打開策もあったり、そもそも角道クローズだと中飛車にはよくても他には微妙だったりなどあるのかもしれませんが、私のなんちゃってゴキゲン中飛車は、ここで行き詰ってしまいました。これが世にいう、「中飛車には三間飛車」というやつなのでしょうか。・・・
角道クローズ型・・・?
ここで、思い出しました。前回、角道クローズ型の振り飛車には、右四間飛車やってやればいいんじゃないかと実験していたことを。
そして、もう一つ、気づいたことが・・・
四間も意外とあなどれん
これです。自分がどうあっても苦手なので、四間飛車と中飛車って圧倒的に中飛車有利だと思っていましたが・・・意外と、四間飛車でもなんとかなる、気もしてきました。・・・っていっても、ちょっと中飛車有利な気がする感はぬぐえませんが。
例えば、まっすぐ端角で四間の飛車を狙ってきた場合・・・
【先後逆表記】
初手からの指し手:▽5四歩▲6八飛▽5二飛▲6六歩▽5五歩▲5八金▽1四歩▲7八銀▽1三角▲6七銀
▲6七銀に構えておけば、▽5六歩とこられても▲同銀と取れます。まぁ、▽同飛と急襲する手もありますが、
▽5六歩▲同銀▽同飛▲同歩▽6八角成▲同金
馬や竜などの成駒が残る訳でもなく、駒得しているとあれば、飛車を一個持っていかれてもさすがになんとかなる気がします。また、お相手の駒組次第ではありますが、▲7八銀~▲7七銀と、角道を遮る形で銀を進出させれば、比較的楽に▲6六銀型に組めることが、分かりました。
【vs中飛車で▲6六銀型四間飛車 A図】
初手からの指し手:▽3四歩▲7六歩▽3二金▲6八飛▽5二飛
途中▽3二金と入れているのは、角交換された時の打ち込みに備えてのもので、例えば▽3二金のところ▽5四歩だと、▲2二角成▽同銀▲5三角と打たれちゃいますし、▽3二金のところ▽5二飛だと、▲2二角成▽同銀▲6五角で、やっぱり馬作られてしまいます。
【vs中飛車で▲6六銀型四間飛車 B図】
A図からの指し手:▽5四歩▲6六歩▽5五歩▲6八金▽3二銀▲7八銀▽5三銀▲7七銀▽5四銀▲6五歩▽5五銀▲6五銀
ちょっと手順が長くなりましたが、▲6六銀型作れそうな気がします。お相手が▽5六歩▲同歩▽同銀と攻めてきても、▲5七歩で受かってる気がしますし、端角に動けば▲5五歩と歩を取っちゃうことも出来ます。機を見て、▲7五銀~▲6四歩と攻め込むことも出来ますし、振り飛車穴熊に固めることも、出来そうです。また、お相手が片美濃囲いに行くようなら、▲7五歩と突いといて、将来の角圭コンボの受けを無くす(7四の地点を塞げなくする)なんて手も、あります。
全部私が実戦でやられたことですけど\(゚▽゚=))/
ソ〇モンよ 私は帰ってきた
最悪、やっぱり中飛車に四間は厳しくても、角道クローズ型三間飛車でなんとかなりそうだし、その角道クローズド型三間飛車には右四間飛車か・・・と、考えていると、前回考えた角交換四間飛車+右四間飛車に、戻ってきました。色々経験を積んで多少ましになったのか、達成率も50%超えるくらいにはなってきました。以前はもう一生2級かな・・・とも、思っていましたが、そのうち一級には上がれそうかな・・・なんていう気にも、なってきました。角交換四間飛車は角交換四間飛車で△4七銀されると辛いんですが、そこはそれ。今度は相手が角交換四間飛車してきたときにこっちが△4七銀してみて、なんか得るものないかやってみようと思います。
終わりに
というわけで、本エントリーはここまでになります。最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。中飛車が苦手な方の何かしらの参考にでもなれば、幸いでございます。
参考書籍
奇襲振り飛車戦法 ~その狙いと対策~ (マイナビ将棋BOOKS)
- 作者: 飯塚祐紀
- 出版社/メーカー: マイナビ
- 発売日: 2014/12/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 近藤正和
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2002/07
- メディア: 単行本
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- 作者: 鈴木大介
- 出版社/メーカー: 浅川書房
- 発売日: 2010/07/01
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