将棋ウォーズ2級の壁!なかなか昇級しない試行錯誤とは?
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だいぶ久々の更新となってしまいました。この半年、色々あってブログには手をつけられませんでしたが、せっかく冬休みなので、ちょっぴり更新していきたいと思います。
目次
近況
今年の6月に2級に昇級したときはあわよくば今年中には1級になれればなんて淡い希望を抱いていましたが、今持って2級です。
これがちまたに聞く2級の壁
というやつでしょうか。3級のときは、相手の強さをかなり弱いに設定していても、勝ったらそれなりに達成率が上がりました。しかし、2級になると、勝っても微々たるくらいしか上がりません*1。一方、負ければがっつり達成率を持っていかれます。かといって、少し弱いに設定すると、バンバン初段とかともあたったりして、やっぱり勝てません。
そんなわけで、少し行き詰まってきたので、色々実験してみました。同じように2級で行き詰まっている方の、何かしらの参考に・・・ならないような気もしないでもないですが、まぁ紹介してみます。
サブアカウントを作って実験
なんとなくこう、メインアカウントの戦績を汚したくないような無駄な見栄も発生するので、サブアカウントで色々実験してみることにしてみました。
実験その1:角道オープンへの挑戦と棋神の活用
また角交換四間飛車か・・・と、思われた方もいるかもしれませんが、まず角道をクローズした将棋に、行き詰まりと息苦しさを感じていたのです。確かに序盤安定して駒組みは出来ますが、どうしても受けの展開になりがち。ここまではそれでも通用しましたが、ここから先、もう少し仕掛ける体勢を作れる駒組みにを身につけないと、少し厳しいなぁと思ったのです。
いわゆる、将棋の幅を広げるという、やつでしょうか。
そこでやってみたのが、対戦相手の設定を少し強めに設定しての、角交換四間飛車。少し強めに設定すると、二段とか三段とかの相手にもバンバンあたるので、困ったときには棋神降臨。格上相手ならまぁそれくらいいいだろうと。なんかこう、自分には思いつかないような、上級者にも通用する、うまい構想でも発見出来るかな・・・と、思って、やってみました。やってみたら・・・
はずみで初段まで昇級
してしまいました。色々角交換四間飛車について身につくこともありましたが・・・さすがにこれで、初段ヅラするわけにもいきません。残念ながら、このサブアカウントは封印することにしました。
実験その2:相振り飛車を諦める?対抗形党への挑戦
続いての実験が、これです。角道クローズ以上に限界を感じていたのが、相振り飛車です。色々試行錯誤して、相振り四間飛車だと、先手でも後手でも、相手が三間飛車でも中飛車でも、それなりに序盤は安定して駒組みが出来そうなことは、分かりました。これはこれで、結構気に入っていたのですが・・・
相振り慣れしている相手には、結構辛いです。だいたい、端攻めやるかやられるかの展開になって、先に端攻めやられるのが、泣き所です。角道クローズ四間飛車だと、相振り飛車でも、やっぱり受けの展開になりがちなのです。そうすると、やっぱり先に、端攻めやられます。
しょうがないのでものは試しにやってみたのが・・・
棒銀
です。世の中、対抗形党なんて人が、いるとかいないとか。相振り飛車は諦めて、相手が振り飛車で来たら、試しに棒銀で行ってみようかしら、と実験してみました。
結論から言うと、これはこれで悪くなかったです。思いの外、棒銀って万能性があり、四間飛車同様、相手がどんな手で来ても、とりあえず棒銀で行くことは出来そうかな、なんて思いました。思いましたが・・・
棒銀も端攻めの日々
でした。当然ですが、「相手は振り飛車かな」と思って棒銀に行って、外して相居飛車になることも、よくあります。そうすると結構相矢倉になったりするのですが・・・結局、矢倉崩しに、どっちが先に端攻めするかなんて展開に、よくなりました。
そうするとこう、同じ駒組みからの端攻めの日々で飽きてきたり、変に棒銀に手を出したせいで、このまま棒銀党に鞍替えするか四間飛車党に戻るか、変な迷いも出てきました。
出てきて試してみたのが・・・
実験その3:原始中飛車
です。その流れで、ゴキゲン中飛車も、ちょっとやってみました。なんとなく、ノーマル四間飛車・棒銀・原始中飛車で、三大初心者が初めに身につける戦法のイメージがあり、せっかくなので残りの原始中飛車にも手を出してみました。
これはこれで悪くry
原始中飛車というと、こんな駒組みを目指すと思います。
飛車を真ん中に振っての、片美濃囲いです。四間飛車同様に、ほぼ序盤安定して駒組みできます。金が左に行っているので、囲いに発展性がないという欠点はありますが、反面、攻撃力があります。特に、中央をぶち破って龍を作れた時の爽快感は、最高です。あの藤井先生も、最初は中飛車から始められたとか。
これは結構気に入りました。一時は本気で、中飛車党を目指そうかとも思いました。がしかし・・・原始中飛車を扱った定跡本はあまりないうえ、
原始中飛車に対する受けは、確立されている
のです。数少ない書籍の中から、参考にしてみたのが、以下の書籍ですが・・・
奇襲振り飛車戦法 ~その狙いと対策~ (マイナビ将棋BOOKS)
- 作者: 飯塚祐紀
- 出版社/メーカー: マイナビ
- 発売日: 2014/12/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る
比較的、原始中飛車を高評価しているこの本でさえ、最終的にお互い最善を尽くせば、原始中飛車不利な結果図で終わっています。wikipediaや将棋ウォーズの戦法コレクションの評価に至っては、「いい戦法とは言えない」とかなりの低評価。プロでも愛好家がいる四間飛車や棒銀と比べると、かなり不安になってくる戦法評価です。
ある程度原始中飛車が上達すれば、ゴキゲン中飛車にシフトチェンジすればいいやん・・・とも思いましたが、ここで改めて、考えました。
一体、どの戦法のしぼるべきか
と。そこで考えてみた、次の実験が・・・
ナウオンセールの実験
その四間飛車はちょっと違う?
角交換四間飛車と右四間飛車の組み合わせ
です。右四間飛車は、他人にやられる分には嫌ですが、それは優秀な戦法だと思っていたからです。なので、実は、上の実験シリーズでも、右四間飛車もちょっぴりやってみようと思っていたのです。ですが、他の3戦法に比べて成立条件が厳しく、あまり深掘りには至っていませんでした。ある程度戦法を絞りたい私としては、なるべく万能性のある戦法の方が望ましいのです。しかし、基本的に右四間飛車は、
このように「相手が」角道をクローズしないと、成立しないのです。故に、サブ戦法として、相手が角道を閉じなかったときのための、角交換系の戦法を、持っておく必要があるのです。・・・
角交換系の戦法?
ここでふと、思いつきました。角交換四間飛車と右四間飛車って、補完関係にあるのではと。
節子、それは違う四間飛車ry
というツッコミも聴こえてきそうですが、右も左も四間のうち。とにかく、やってみることにしてみました。問題は、以下のように、
こちらが角道を閉じるまでは絶対角道も飛車のコビンも開けず、角道を閉じたままでこちらの角頭を銀でいじめてくる
絶対角道開けないマン
をどうするかですが・・・なんとなく、4一金型四間飛車から、角交換か6六銀型四間飛車を狙う含みで行けば、とりあえず仕掛ける体勢は作れそうな気がしてきました。
- 角交換四間飛車をメイン戦法に、
- 角道を閉じられたら右四間を狙い、
- 絶対角道開けないマンには6六銀型四間飛車を狙う
こんな感じで現在、実験中です。・・・一個違う四間飛車がry
相振り飛車はどうする?
問題は相振り飛車ですが・・・こんな書籍で、
1冊でわかる右四間飛車 その狙いと対策 (マイナビ将棋BOOKS)
- 作者: 藤倉勇樹
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2017/05/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る
三間飛車vs飛車先不突右四間飛車なる記載を、見つけました。どうやら、三間飛車相手にも、右四間飛車できるみたいです。
また、中飛車ですが、とある将棋系ユーチューバーの方の動画を参考に・・・
こんな感じで駒組みすれば、右四間飛車に組めそうなことが分かりました(いわゆる右四間飛車とは違いますが)。ここから、▲3六銀〜▲4五銀と銀をぶつけていけば仕掛けることは出来ますし、中飛車特有の端角からの攻めなんかも、なんとなく防げている感があります。
というわけで、振り飛車相手には、右四間飛車を主力にしてみることに、してみました。
まとめ
まとめると、こんな感じです。
相手の戦法 | こちらの戦法 |
---|---|
角道オープン居飛車 | 角交換四間飛車 |
角道クローズ全般 | 右四間飛車 |
絶対角道開けないマン | 4一金型四間飛車〜6六銀型四間飛車 |
その他振り飛車全般 | 右四間飛車 |
とりあえずこんな感じでいけば、とりあえず仕掛ける体勢は築いていけそうで、実験中です。
来年やりたいこと
そんなわけで実験を継続しつつ、そろそろやってみようと思っているのが、
将棋動画作成
です。最初は初段くらいにならないと動画公開しても意味ないかなとと思っていたのですが、当面初段にはなれなさそうです。で、思ってみたのが・・・
級位者が級位者なりに、級位者相手に将棋する
動画もまぁ、それなりに意味があるんじゃないかと。有段者の将棋だと高度すぎるけど、級位者同士だとこんなもんでもなんとかなるのか、なんて、思ってもらえるような動画でも、作ってみようかなと思っています。
そんなわけで、良いお年を!
参考書籍まとめ
奇襲振り飛車戦法 ~その狙いと対策~ (マイナビ将棋BOOKS)
- 作者: 飯塚祐紀
- 出版社/メーカー: マイナビ
- 発売日: 2014/12/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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1冊でわかる右四間飛車 その狙いと対策 (マイナビ将棋BOOKS)
- 作者: 藤倉勇樹
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2017/05/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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*1:でも、なんか最近ちょっと仕様が変わって、以前よりは上がり幅が大きくなったような・・・?