もう攻めてこない相手に悩まなくて済む!?四間飛車党と切れ負けの勧め

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あなたは四間飛車を指しこなしていますか?もしかしたら、定跡と違い攻めてこない相手にどうしたらいいのか、悩んでいたりしませんでしょうか。

本サイトではこれまで、攻めてこない相手なんとか攻める方法いくつか考えてきましたが、本エントリーでは少し違った側面から、考えてみたいと思います。

はじめに

結論から言いますと本エントリーは、

  • 最近伸び悩みを感じていた四間飛車使いにして長考派だった私が、
  • 気分転換に将棋ウォーズで10分切れ負けをやってみたところ、
  • 得るものもありました。

という実体験を、ご紹介させていただくものになります。切れ負けというシステムに対して苦々しく思っている方等、ご気分を害される方は、あらかじめご了承いただければと思います。

なぜ攻めてこないと困るのか

例によって例のごとくGoogle検索などを調査していると、攻めてこない相手に悩む四間飛車党の方は、多いように思われます。例えば当サイトですと、
www.chiba-nm4.com

こんなエントリーが、Google検索で「四間飛車」と検索すると、トップヒットしたりします。そもそも、何故相手が攻めてこないと困るのでしょうか。それは、将棋というゲームが、相手玉を詰ませるゲームだからですね。相手が攻めてこなければ、こちらから動いて局面を打開しないと、勝ちはありません。しかし、

その前提が崩れると、どうなるでしょうか?

そう、それが切れ負けというシステムです。切れ負けの場合、必ずしも相手玉を詰ませる必要は、ありません。相手が攻めあぐね、もち時間切れになっても、勝ちなのです。

私は初め、切れ負けなんて邪道で、長考して詰みを狙ってこそ本格的な将棋だと、実力もないくせに妙に意識高い系なことを思っていました。故に、頑なに長考出来るシステムで、指していたのです。

しかし、最近将棋ウォーズを初め、切れ負けもこれはこれで楽しい気もしてきました。そして、ある欠点を見直せるきっかけになっているような、気がしています。

果たして、その「ある欠点」とは一体?

切れ負けだとどうなるのか

そのある欠点とはずばり、無理攻めです。「このまま受けに回ってもジリ貧、どうせ負けるなら・・・」と、無理に攻めて駒損を招き、負けるのです。あるいは、「ここで受けに駒を使ったら攻め駒が足りず、詰ませることが出来ない。」と受けの駒をケチり、結局受け切れずに負けるのです。

これが切れ負けだとどうなるかというと、必ずしも無理攻めする必要がなくなります。徹底的に受けに回って、受け切っても、賛否両論はあるかと思いますが、それはそれで勝てる可能性があります。

「受け切っても勝ちは勝ち、まずはしっかり受けよう」と思うことにより、結果として、無理攻めや受け駒ケチりが減りました。話はちょっと飛びますが、私がこの人強いなぁと思う人は、攻守の判断が適切な人です。

「助かった」と思うときは大抵、お相手の方が攻守の選択を誤ったときです。すなわち、

  • 本当は受けずに攻め合いを選択されていると、攻め足の早さで負けていたのに、受けてくれて助かった。
  • 本当は受けられると負けていたけど、攻め合いを選択してくれて、助かった。

「受けるか攻め合いか」の判断が適切な人が、強い気がします。いわゆる形勢判断力に、近いかもしれません。つまり、「無理攻め」「受け駒ケチり」といった判断ミスが減ったということは・・・ちょっと上達したかしら、という気が、しています。

受けの棋風のままでもOK

これはあくまで個人的な印象レベルですが、アマチュアで初級・中級クラスだと、攻め将棋の方が有利だと考えている方が、多いのではないでしょうか。最終的に攻めて相手玉を詰ませないといけない都合上、最初から攻めている方が話が早いですよね。一方、受け将棋の棋風の場合、どこかで攻めに転じないといけません。

実際、プロだと「四間飛車には穴熊」となっていますが、アマチュアだと「むしろ急戦の方が苦手」というアンケート結果もあるとかないとか。一方的に受けに回って、そのまま攻めつぶされる難しさがあるのではないかと、思われます。

四間飛車だと、どうしても受けに周りがちなところもありますよね。先の私ではないですが、「このまま受けに回ってもジリ貧。なら、いちかばちか」と、焦りを抱くことも多くなりがちです。

が、切れ負けですと、その心配はいりません。受けの棋風の方の場合、逆に切れ負けの方が、じっくり指すことが出来るかも、しれません。受け切るだけでも勝てる可能性があるので、少しおおらかな気持ちで指せます。鈴木大介九段が将棋世界のインタビューにて答えて曰く、「四間飛車で指す時の心構えは、おおらかな気持ちで指すこと」だそうです。そういう意味で、おおらかな気持ちで指せる切れ負けの方が、実は四間飛車と相性がいいのかも?という気が、してきました。

おわりに

いかがだったでしょうか。切れ負けには確かに、「あからさまな切れ負け狙い」など、賛否両論もあるかと思います。本格的にプロを目指すなら、あくまでも最終的に詰ませて勝つ道を、ストイックに目指すべきな気がします。しかし大半の我々アマチュアはそこまで目指すわけでもないと思いますので、攻めの棋風にも受けの棋風にもチャンスがある切れ負けシステムも、悪くない気がしています。

というわけで、本エントリーの内容はここまでになります。最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

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