角交換四間飛車で角交換拒否されてお困りのあなたへ
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あなたは角交換四間飛車を指しこなしたいと思ったことはありますか?もしかしたら、角交換を拒否されて、さてどうしたものかと思ったことはありませんでしょうか。
本エントリーでは、角交換四間飛車で角交換を拒否されたときに、ノーマル四間飛車に合流するのではなく、角道を開けたままで駒組みする方法について、ご紹介させていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
はじめに
これまでのエントリーでも何回か、角交換四間飛車で角交換を拒否されたときの駒組みとして、以下の書籍をご紹介させていただきました。
後手番で勝つ角交換四間飛車徹底研究 (マイナビ将棋BOOKS)
- 作者: 黒沢怜生
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2016/02/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
今回のエントリーでは、その中から具体的な指し手をいくつか、ご紹介させていただきたいと思います。
基本方針
当たり前といえば当たり前ですが、角交換四間飛車で角交換拒否されたときに、ノーマル四間飛車に合流せずに駒組みしようと思えば、必然的に、
6筋の歩は一切突かない
ということになります。ということは即ち、四間飛車の位置に飛車がいても飛車先が一切のびないということになり、この状態で飛車を活用しようと思えば、
6筋以外の場所に飛車を振り直す
ことになります。結論から言うと、振り直す位置は8筋か4筋の2候補があり、振り直した後に攻める(急戦)か守る(持久戦)かで、以下の三つの指し手があります。
- 8筋に振って、急戦
- 8筋に振って、持久戦
- 4筋に振って、急戦
個人的にお勧めは1番ですが、相手の駒組みによっては仕掛けられないケースがあります。2番は特に条件もなく、最終的に高美濃囲いに組むので比較的安定感がありますが、最悪相手にもがっちり穴熊に組まれます。3番は個人的にはちょっと高度な印象です。
というわけで、本エントリーではまず、上記3つの戦法に分岐する前のテーマ図までの指し手についてご紹介させていただき、次回以降、順次各戦法のご紹介をさせていただけたらと思います。
なお、本エントリーでは、先手居飛車vs後手角交換四間飛車を扱いますが、例によって例のごとく、便宜上、後手を下側にし、先後逆で表記します。あらかじめご了承ください。
テーマ図までの指し手
【第1図】
初手からの指し手:△3四歩▲7六歩△8四歩▲6八飛
ここまでの出だしはオーソドックスな感じです。居飛車側は△3四歩〜△8四歩と角道を開いてから飛車先を伸ばし、角交換四間飛車側も角道を開けてから開けっ放しで飛車を振ります。
ここで△4ニ玉と行ってくれれば角交換のベストタイミングですが、残念ながらここで角道を閉じられるとします。
【第3図】
第2図からの指し手:▲4八玉△4ニ玉▲3八玉△3ニ玉▲2八玉
角交換を拒否されたら、一旦玉を囲いに行きます。ここはお相手も囲い合いに応じるものとします。
片美濃囲いが完成しました。
角交換を拒否された場合、飛車先の歩は、ノーマル四間飛車同様一旦角で受けます。それに対して△5四歩でテーマ図。ここから角道を開いたまま、攻めて(あるいは守って)行くことになります。
参考までにネタバレになりますが、ここで△5四歩の代わりに△7四歩だと、第1の戦法は使えないので注意が必要になります。
サブエントリー一覧
テーマ図からの具体的な指し手については、それぞれサブエントリーでご紹介させていただければと思います。第3の戦法については少し自信がないので、第2の戦法までになるかもしれませんが・・・
参考書籍一覧
もっと知りたい方は、こちら!
後手番で勝つ角交換四間飛車徹底研究 (マイナビ将棋BOOKS)
- 作者: 黒沢怜生
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2016/02/15
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