詰将棋が苦手な初心者の詰将棋小話・束の間の屈伸編

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あなたは詰将棋で1冊の本を解き切ったとき、手数を増やすか・繰り返しやるか、悩んだことはありませんか?本エントリーでは、ついに7手詰を解き切るに至った私の悩みと次のチャレンジについて、ご紹介させていただければと思います。

同じく詰将棋に苦手意識がある方の、何かしらの参考にでもなりましたら幸いでございます。

行くか戻るか

そのとき、私は悩んでいました。7手詰が解けるようになれば、次は当然9手詰です。しかし、Amazonで検索してみたところ、9手詰単品の本はほとんどありません。数少ない9手詰単品の書籍の中で、ユーザーレビューが最も高いのが、こちらでした。

9手詰将棋:詰みの鍛錬に最適な202問 (将棋パワーアップシリーズ)

9手詰将棋:詰みの鍛錬に最適な202問 (将棋パワーアップシリーズ)

高橋道雄九段のシリーズです。軽くwikipediaでも調べてみましたが、

奇手や妙手を重視した作家的な作品とは一線を画した、実戦的で明解な作品を得意としている

なんて、期待大のコメントです。作品性の高い詰将棋が苦手な私にとっては、トレーニング性が高そうなこのコメントに胸が高まります。

しかし一方で。

7手詰ハンドブック」が解けても難解

なんてコメントも、Amazonのレビューにありました。2年かけて解いたとかなんとか。私はビビりました。そう、

7手詰を解くペースが、落ちていた

のです。前回のエントリーでは、かつてないほどに7手詰を解くペースは順調だなんてご紹介させていただきましたが、案の定、後半になるに従って、解くペースが落ちてきました。予想通り、後半の問題の難易度は上がっているのです。多分。

私は恐れました。この状態で9手詰にチャレンジすれば、5手詰を始めた時のような、1問すら解けない暗黒時代に再突入するのではないかと。

偶然の出会い

そんなときに出会った詰将棋の書籍が、こちらです。

羽生流で上達! 新しい詰将棋初段150題

羽生流で上達! 新しい詰将棋初段150題

空き時間にたまたまTSUTAYAで見つけて立ち読みしてみました。書籍のタイトルからでは分かりませんが、5手詰〜15手詰(!)までが掲載されています。

最初の5手詰をパラパラと立ち読みしてみましたが、すごいもので、

5手詰なんて簡単

な感じがするのです。始めたときはあんなに難しく感じていた5手詰がです。ずっと手数を増やし続けているときは分かりませんが、たまに手数を戻してみると、それなりに自分の詰将棋力も上がっているのかしらと、実感できます。

発動する屈伸作戦

皆様は「屈伸理論」をご存知でしょうか?ネーミングは今私が適当につけたのですが、

より高くジャンプするためには、一旦低くしゃがまなければならない

というあれです。ビジネスなんかで売上に伸び悩むと、次の成長のための投資を正当化する際に、よくこんな言われ方をされます。

大規模な投資をすると、売上は一時的に、より下がりますからね。それを先の屈伸理論になぞらえているのでしょう。

そこで私はこの「屈伸理論」を、詰将棋のトレーニングに応用してみることにしてみました。すなわち、

9手詰単品に、こだわることはなかった

のです。一旦簡単な短手詰に戻し、勢いをつけてから9手詰に挑んでみる作戦に出たのでした。

おわりに

いかがだったでしょうか。やや強引な屁理屈をつけてしまいましたが、今回は9手詰単品ではなく、「9手詰も含まれた」書籍にチャレンジしてみることにしました。

(自分にとって)難しい長手詰の詰将棋が突然の閃きで解けた時も嬉しいですが、簡単な詰将棋をポンポンとリズム良く解いていくのも、これはこれで爽快です。まずは、先ほどの「羽生流で上達! 新しい詰将棋初段150題」で5手詰〜9手詰を解いて、少し慣らしてから、次回こそは9手詰単品の書籍にチャレンジしてみたいと思います。

おまけ

今回は途中に書評を入れるのが文章構成上難しかったので、最後におまけとして紹介させていただきます。

羽生流で上達! 新しい詰将棋初段150題

羽生流で上達! 新しい詰将棋初段150題

前述の通り、5手〜15手詰の各手数が10問〜30問くらいと、最後に、「次の一手形式」の問題が20問の計150問。次の一手は羽生先生の実践棋譜からの出題となっています。

レイアウト構成は、5手詰3手詰のときに使った爽快!シリーズに近いレイアウト構成で、7手詰のときに使ったハンドブックシリーズよりは、少し親切設計です。

要約すると、

  • 1ページ1問、左側のページに問題があり、開いて右側のページに解答がある
    • よって、誤って解答を見てしまうことが、ない
  • ヒントがついている
    • ただ、ヒントがときどきストレート過ぎることも、あるような
  • 目安として、「初段だと何分くらいで解けるか」が、掲載されている
    • ただ、☆とかで直接的にレベルが記載されているわけでは、ない
  • 問題のレベルは、ほどほど?
    • 各手数の出題数が少ないので、詰将棋自体の難易度を上げるのではなく、手数を増やすことによって「後半に従って難しくなっていく」を実現している?

な、感じです。ただ、これも前述の通り、各手数で多くても30問ちょいしかないので、5手詰がギリギリ解けるレベルの人は、まっとうに5手詰単品の本にチャレンジした方が良いのではないかと、思いました*1

私みたいな屈伸作戦か、あるいは11手詰以上の長手詰の詰将棋をコレクションしたい人向けではないかと、思われます。

以上で、今度こそ、本エントリーの内容は終わりになります。最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

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*1:一応、タイトルにもある通り、初段向けみたいですからね・・・って、私も初段には程遠いですが。