【実戦紹介】四間飛車vs引き角棒銀【ついに登場】2018/6/19・序
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本エントリーでは、【実戦紹介】四間飛車vs引き角棒銀【ついに登場】2018/6/19というエントリーに対するサブエントリーの第一回目として、序盤部分の棋譜をアップしていきたいと思います。
目次
引き角?vs美濃囲い
【第1図】
初手からの指し手:△3四歩▲7六歩△4四歩▲6八飛
個人的な体験上、2手目で角道を止められると大抵相四間飛車になるのですが、たまーに、角道を止めたまま居飛車で来る人も、います。いつもは大抵▲6六歩と御構い無しに私もノーマル四間飛車に行くのですが、本譜ではちょっぴり様子見の意味も込めて、角道開けたまま▲6八飛としてみました。
【第2図】
第1図からの指し手:△6ニ金▲4八玉△3ニ金▲3八玉△4ニ銀▲2八玉
△6ニ金で相振り飛車はないと思ったのと、角道が止まったままだったので、とりあえず玉を移動してみました。△3ニ金は対抗形や相振り飛車の定跡書ではあまり見ない動きのような気がしますが、でもやってくる人をまあまあ見ます。相居飛車だとポピュラーな動きなんですかね、多分。
相居飛車の定跡全然知らない
のでなんとも言えませんが。
【第3図】
第2図からの指し手:△3三銀▲3八銀△5四歩▲1六歩△4三金▲5八金
△3八銀〜△5四歩で、この時点でなんとなく引き角で攻めてきそうな気配を感じましたが、まだ飛車先が伸びてきてないので、とりあえず美濃囲いの完成を優先させてみました。お相手の囲いはなんとなく矢倉っぽくも見えますが、そうなると△6ニ金の位置がなんとなく不自由に見えなくも、ありません。
【第4図】
第3図からの指し手:△4一玉▲7七角△3ニ玉▲7七銀△3一角▲6六歩
やっぱり引き角に構えてきたところに、左辺の駒組みも概ね整いました。vs引き角の場合、▲7八銀のタイミングを誤ると、飛車を8筋に振れなくなるので要注意です。
例えば、こんなケース。
うっかり▲7八銀と上がってしまうと・・・
通常なら▲同歩△同角に▲8八飛と回りたいところですが、銀が邪魔で回れません。銀の活用が遅れるのはアレですが、▲7九銀で待機するしか無いケースです。
飛車を回す
【第5図】
第4図からの指し手:△7ニ銀▲6七銀△8四歩▲4六歩△7四歩▲3六歩△7三銀
お相手の右銀が上がってきていやーな感じですが、とりあえず高美濃囲いにいく「そぶり」で手待ちします。vs引き角の場合、高美濃囲いに行くと最終的に▲6七銀が浮き駒になって、あまり得策ではないのですが・・・まだこちらから仕掛けるには早いので、とりあえず様子見です。
様子見したかったんですが・・・金を上がらされました。こういう、ぱっとみ囲いの発展性もなく、引き角で攻めてきそうなのが見え見えなのに、のらりくらりとやられるのって、結構困りませんか?「仕掛ける体制を作って、自信の持てる形まで待つ」という、攻めのセオリーに則っていると言われれば、それまでですが。
【第7図】
第6図からの指し手:△4ニ角▲5六歩△8五歩▲8八飛
ようやくお相手が飛車先を突いてきたので、こちらも飛車を回しました。このあたりでも振れましたが、△7四歩と突かれている場合は、△8六歩ではなく△8五歩の段階で飛車を回すのが、セオリーになります。
ようやく開戦
実はここ、ちょっと失敗した気がします。本来、△9四歩を突かれていなければ▲9六歩と受けとく必要はなく、7筋に飛車を回し直すのが正解な気がします。
気がしたんですが・・・△7三桂と、8筋も7筋も飛車の利きが塞がったので、銀冠含みでもうしばらく様子を見ます。
ココですね!
嫌な予感はしたんですが、やっぱり銀冠に行こうと銀を上がった瞬間に、狙われました。
しかし幸い、△7三桂が7筋をブロックしているため、▲3八金と銀冠を完成させてから△7六歩▲同銀と行っても、何も問題なさそうです。
そして結果図は棒銀系定跡のおなじみ、「銀の進出したい場所に歩を打たせれば受け成功」の図となりました。