知っていますか?角交換四間飛車で6四歩型を攻める方法
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あなたは角交換四間飛車で、後手に△6四歩と構えられた時攻め筋がなく、困ったことはありませんか?本エントリーでは、最強の角交換四間飛車対策(?)△6四歩〜△6三銀型に対して積極的に攻めて行く方法について、ご紹介させていただきたいと思います。
はじめに
昨日に引き続きの、角交換四間飛車ネタです。ここ最近、何度か伸び悩みをネタにしていますが、気分転換に4ヶ月ぶり3度目くらいの角交換四間飛車への挑戦をしてみることにしました。「角交換四間飛車を指しこなす本 (最強将棋21)」の冒頭にこんな一節がありまして、
- 角交換四間飛車は昔、プロの間では、早指し戦や 目先を変えたい時に使う、B級戦法だった。
試しに、早指し(秒読み30秒とか10秒とか)戦で、角交換四間飛車をやってみることにしたのです。格上の相手が、たっぷりの持ち時間でじっくり考えれば、角交換の狙いをしっかり受けられるかもしれませんが、早指しだとうっかり逆棒銀が決まったりするかな・・・なんて。
もちろん世の中そんなに甘くはありませんが、せっかくの機会なので、角交換四間飛車ネタを連投してみたいと思います。
さて、本題。以前のエントリーでは、角交換四間飛車で居飛車側に△6四歩と突かれたら逆棒銀が間に合わず、すぐの攻めは通じない・高美濃に組み替えて持久戦に方針転換するのがセオリーだと、紹介させていただきました。
確かに、「角交換四間飛車を指しこなす本 (最強将棋21)」にそう書いてあるのですが、よーく最後まで読むと、実は△6四歩型に対して急戦を仕掛ける方法がありました。やっぱり、角交換四間飛車の魅力は、なんといっても攻めですよね。
ということで、本エントリーではその△6四歩型に対する攻めについて、ご紹介させていただければと思います。
テーマ図とポイント
テーマ図は、ずばりこちら。
ポイントは、▲6九金型に構えている点です。これを▲5八金右と上がってしまうと、攻め筋が無くなってしまいます。その攻め筋の第一歩は、▲6六歩からの6筋の歩交換なのですが、本節ではまず、なぜ▲5八金右と上がると攻め筋が無くなるのか、やってみたいと思います。
まずは、▲5八金右と上がってみます。
【B図】
A図からの指し手:▲6六歩△3三銀▲6五歩△同歩▲同飛
そして、飛車先の歩を交換してみます。
△6四歩と打ってくれればよいですが、△7八角と打たれると痛手です。と言うわけで、この△7八角を防げるところが、▲6九金型のメリットで、次節以降、これを第一歩とした攻め筋について、ご紹介させていただきます。
具体的な攻め筋
と言うわけで、第1図の再掲です。まずはここから、飛車先の歩の交換に行きます。
【第2図】
第1図からの指し手:▲6六歩△6三銀▲6五歩△同歩▲同飛△6四歩▲6八飛
ここでの後手側の最善手は難しいところですが、とりあえず壁銀を解消し、囲いに手を入れられるよう、△3三銀といったとします。
次の一手がポイントで、「4一金型四間飛車」なんかでよくやる、左銀を活用させるためのこの一手です。
これで、左銀を動かすことが可能になりました。△8六歩には、▲同歩△同飛▲8七歩で対応出来ます。ここからの後手の指し手も難しいところですが、とりあえず△3三銀といった継続手として、△2ニ玉と穴熊を目指すものとしてみます。
角交換四間飛車側は銀を進出させる一手ですが、△6ニ飛と頑強に抵抗してきたとします。ノーマルでも角交換でも、最終的に立ちはだかるのは右四間飛車です(え)。
これに対してはまず、銀を組み替えて飛車先をクリアにします。
【第6図】
第5図からの指し手:▲6五歩△同歩▲同銀△6四歩▲5六銀
さらに、▲7七桂〜▲6九飛と組み替え、飛車を8筋に振れるようにします。
【第7図】
第8図からの指し手:△3ニ金▲7七桂△4四歩▲6九飛△5四銀
次が仕上げです。
歩を突き捨ててから、飛車を8筋に回します。
相手が飛車を回してきたとしても、桂の利きを活かして▲8五歩と蓋を出来ます。
【結果図からの一例】
結果図からの指し手:△4ニ金▲8六飛△8三歩▲7五歩
藤井先生曰く「作戦勝ち」だそうですが、攻めのセンスがあまりない私にはここからどうするか迷いどころです。▲7六飛に振るあたりでしょうか??
おわりに
いかがだったでしょうか。ポイントをまとめると、以下になるかと思います。
- ▲6九金型から、6筋で飛車先の歩交換
- ▲6六銀〜▲6五銀〜▲5六銀と、銀を組み替え
- ▲7七桂〜▲6九飛と組み替え
- ▲8六歩と歩を突き捨ててから、▲8九飛と飛車を回す
というわけで、本エントリーの内容はここまでになります。最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。