四間飛車党と相振り飛車の憂鬱
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あなたは四間飛車を愛していますか?そしてそれ故に、相振り飛車に苦悩していたりしませんでしょうか。本「カテゴリー」では、日々試行錯誤中の私の相振りライフについて、ご紹介させていただく予定です。
同じく相振り飛車に悪戦苦闘する方の、何かしらの参考にでもなりましたら幸いでございます。
はじめに
本エントリーは、「四間飛車党と相振り飛車」というカテゴリーの、趣旨説明を兼ねています。
一時期は対抗型(居飛車vs四間飛車)も定期的に、ノーマル四間飛車で行くか角交換四間飛車で行くか悩んでいた私ですが、だいぶ悩みも晴れて来ました。先生直伝「四間飛車上達法 (最強将棋レクチャーブックス)」のおかげもあってか、最近はノーマル四間飛車に対する迷いも少なくなってきています。
一方、相振り飛車に関しては、絶賛悩み中です。一時期は悩みも晴れたような気がしましたが、思ったよりも闇は深いです。相振り飛車のどこが難しいかというと、個人的に、飛車の位置と囲いの組み合わせがたくさんある点ではないかと、思います。対抗型では一応、四間飛車+美濃囲いが王道っぽい組み合わせの雰囲気を持っていると思いますが、相振り飛車の場合は、はっきりしません。
なんとなく先手向かい飛車×後手三間飛車が王道っぽい雰囲気はありますが、実際対戦してみると、そうでもありません。先手三間飛車の方も結構いますし、中飛車なんかも人気です。囲いも、美濃囲い派の方もいれば、なんだかんだで二枚金もよくみます。
そして一番の悩みは、少なくとも四間飛車は、相振りでは王道ではないらしい点です。対抗型ではたくさんある四間飛車の情報・書籍も、相振りでは一気に少なくなります。
一応、こちらのエントリーなどでご紹介させていただいた内容や、
- 作者: 西川和宏
- 出版社/メーカー: マイナビ
- 発売日: 2014/06/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こちらの書籍などでも、相振り四間飛車が取り扱われていますが、上級者向けの感があることは否めません。あえて高難易度の戦法を選択することもそれはそれで漢の道ですが、王道を押さえてからでも遅くないはずです。
王道とはなんなのか
これはあくまで個人的になのですが、将棋で「王道」とか「本格的」とか言われている戦法は、得てしてこんな特徴を持っているのではないかとの、印象があります。
- 乱戦・力戦になりにくい。
- しっかりと玉を囲い、じっくりと駒組みを進める。
- ある程度、万能性がある。
一方で、序盤から居玉のままで、大駒や成駒が飛び交いやすい戦法は、「奇襲戦法」扱いを受ける印象が、あります。・・・ちょっと昭和の印象で、現代将棋はもう少しスピード感があるのかもしれませんが。
そういう意味で、対抗型におけるノーマル四間飛車は、上記の要素を満たしていると思います。逆説的に言えば、相振り飛車においても、
上記の要素を満たせば、飛車の位置や囲いの種類が違っても、四間飛車党は違和感なく指せる
のではないかと、仮説を立てました。というわけで、本カテゴリーでは、以下の二つのキーワード
- 飛車の位置
- 囲いの種類
をポイントに、四間飛車党にとって違和感なく指せる相振り飛車の王道戦法について、考えていきたいと思います。
・・・もちろん、こんなエントリーも書いた手前、相振り四間飛車も視野に入れていきたいと思います。