それでも角交換四間飛車を指したい人にお勧めの将棋の本3選

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本エントリーでは、将棋の戦法の一つである角交換四間飛車の定跡本のうち、実際に私が購入した書籍の中からいくつかを、紹介させていただきたいと思います。

はじめに

前回のエントリーにて、

  • やはり、角交換四間飛車は、上級者向けの、高度な戦法である。
  • 初心者は、通常の四間飛車(ノーマル四間飛車)から入る方が、良いのではないか。

という私見を紹介させていただきました。本エントリーでは、

それでもやっぱり、角交換四間飛車にチャレンジしたい!

とおっしゃるあなたに、将来私が角交換四間飛車に再チャレンジするときのために購入した書籍を3つ、紹介させていただきたいと思います。

所詮、私の私見ですしね。アマチュアは指したい戦法で指すのが良いという意見もありますし*1

1選:王道の書籍なら

角交換四間飛車の書籍で王道というと、やはりこちらではないでしょうか。

角交換四間飛車を指しこなす本 (最強将棋21)

角交換四間飛車を指しこなす本 (最強将棋21)

今更私が紹介するまでもないかもしれませんが、現代四間飛車の第一人者にしてプロにおける角交換四間飛車の「本家」とされる、藤井猛九段の書籍です。

それなりにボリュームはありますが、第1章(60ページくらい)を読めば、概ね角交換四間飛車の駒組みや攻め方が分かるのではないかと思います。

第1章を読破したら、例によって例のごとくハム将棋相手に腕試しをしてみましょう!

ハム将棋は角交換が大好きで、角交換を挑めばほぼ100%成立します。爽快な将棋が楽しめるのではないでしょうか。

2選:角交換を拒否されたら

前回のエントリーにて、「角交換が成立するか否かは、相手次第」とご紹介させていただきました。よって、角交換四間飛車を指すならば、常に相手に角交換を拒否されたときのことを、考えなければなりません。

そのときはノーマル四間飛車に移行する、という手もありますが、それだと結局両方覚えることになりますよね。それをいっちゃあ本エントリーはお終いです。しかし残念ながら、藤井九段の書籍には、角交換を拒否されたときのことは掲載されていないように見受けられます。

そこでお勧めしたいのが、こちら。

後手番で勝つ角交換四間飛車徹底研究 (マイナビ将棋BOOKS)

後手番で勝つ角交換四間飛車徹底研究 (マイナビ将棋BOOKS)

新進気鋭の黒沢怜生現五段の書籍です。

  • 角交換を拒否された時に、
  • こちらは角道を開きっぱなしにして、
  • それを活かして駒組みを進める。

方法が紹介されています。以下2点から、将来私が角交換四間飛車に再チャレンジするとしたら、むしろこちらが本命の戦法かな?なんて、想像しています。

  • 角道を開きっぱなしにしたミエミエのお誘いに、ほいほいとのってくる剛の者も、とくに下級だとそうそういないかも?
  • 自分から角交換をするのは1手損なんて言いますし、こちらは角道を開きっぱなしにして角交換を保留し、拒否されても応じられてもどちらでも対応が取れるこの戦法をメインにしておく方が、汎用性が高いか?

発売日も去年と日が浅いですし、比較的最新事情が詰まった書籍と言えるのではないでしょうか。

3選:相振り飛車に困ったら

【2017/12/28 内容修正】*2

もしかしたらあなたは、「角交換とは言え、相振り飛車で無理に四間飛車しなくていいんじゃ?向かい飛車とか三間飛車とかの方が有利なんでしょ?」と、思っていませんか?

そうではないんです。

例えば、この局面。

【A図は▲6八飛まで】
http://shogipic.jp/v/RY.png

典型的な先手角交換四間飛車の出だしです。お気づきになりましたか?そうです、

相手が居飛車か振り飛車かも分からないうちから、四間飛車に構えている

のです。よって、この後、

【B図は△3二飛まで】
△3ニ飛
http://shogipic.jp/v/53I.png

このように三間飛車に組まれると、否応無しに四間飛車で相振り飛車やる羽目になります。▲6六歩と角道を閉じて向かい飛車に振り直す手もありますが、それだとあんまりですよね。そもそも角交換四間飛車自体、折を見て向かい飛車に振り直す戦法なのです。だったら角道を開いたまま、向かい飛車に振り直した方が手損が少ないと思いませんか?

そこでお勧めしたい書籍が、こちら。

角交換四間飛車 最新ガイド (マイナビ将棋BOOKS)

角交換四間飛車 最新ガイド (マイナビ将棋BOOKS)

門倉五段の書籍です。門倉五段は藤井猛九段に先駆けて角交換四間飛車の著書を出しており、書籍に関しては「元祖」と言えるかもしれません。本書は「徹底ガイド」の続編となっており、vs相振り飛車が中心に解説されています。

A図の後、相手が

  • 三間飛車
  • 四間飛車
  • 向かい飛車

に構えてきたときにどうすべきかが紹介されています。四間飛車ユーザーにとって相振り飛車対策をどうするかは、重要な課題です。むしろオンライン対戦だと、相振り飛車の方が多いんじゃないかという気さえします。そういう意味だと、角交換四間飛車を指しこなすにあたって、本書の知識は必須知識と言えるかも、しれません。

これで中飛車対策がのってればなお良しなんですが・・・残念ながらそれは自力で対策たてるしかないみたいです。

おわりに

いかがだったでしょうか。個人的には特に、黒沢現五段の書籍が気になっています。角道をオープンにして、角をチラつかせながら戦うなんて、まるで今までの「四間飛車vs居飛車急戦」の立場が逆転したようなワクワク感を、感じませんか?


本エントリーの内容は、これで終わりです。最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

追記

関連書籍まとめ

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*1:それをいっちゃあ、お終いですが。

*2:大変すみません、理解が間違っていたと思うので内容を修正しました。