初心者が語る角交換四間飛車の魅力と苦難
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あなたは角交換四間飛車を指しこなしたいと思ったことはありますか?私は定期的に角交換四間飛車に挑戦してみては、挫折しています。
本「カテゴリー」では、そんな知識と書籍だけはいっちょまえのわたくしが、初心者なりに角交換四間飛車の狙いや難しいと感じる点について、ご紹介させていただきたいと思います。
カテゴリー趣旨
冒頭の通り、本エントリーは「角交換四間飛車と初心者」というカテゴリーに対する、趣旨説明になっています。
角交換四間飛車の魅力ってなんでしょうか?昔の記事ならいざしらず、最近ネットで「角交換四間飛車」を検索すると、「オワコン」だの「ノーマル四間飛車の方がまだ勝てる」だの「△4六歩から腰掛け銀に組めば大抵の狙いを防げる」だの、割とネガティブな印象の記事をよく見かける気がします。
それでも私がときどき角交換四間飛車に挑戦してみたくなる最大の理由は、
主導権を握りやすくなるかもしれない
という点です。確かに角交換四間飛車からの攻めにはある程度対策も確立されていますが、逆に言えば角交換四間飛車対策を強制することが出来ます。つまり、自分のフィールドで戦うことが出来ます。ようは、相手の対策を上回るくらい指しこなせれば良いだけなのです。理論上。
最近発売された「四間飛車上達法 (最強将棋レクチャーブックス)」に掲載されている藤井先生のお言葉をお借りすると、こんな感じです。
- 主導権とは、攻める権利、仕掛ける権利を握ることである。
- 実際に仕掛けるかどうかは別にして、動く権利を握っておくことは、絶対に損にならない。
- 動く権利があれば、相手は警戒する。
- その結果やりたいこと(駒組み)に制限をかけることが出来る。
これがノーマル四間飛車だとなかなかこうはいかないと感じるときがあります。棒銀なり斜め棒銀なり右四間飛車なり、相手のフィールドでの戦いになりがちです。もちろん、相手は自分が一番得意な急戦なり持久戦なりできますので、負けが込んでくると「やっぱりもっと主導権を握りたいなぁ・・・」なんて気分に、なってきます。
ここに魅力を感じてときどき気分転換に指してみるのですが・・・これがなかなかうまくいきません。
- 角交換に成功したら成功したで、交換した角で絶妙に飛車いじめをされる
- 角交換を拒否されたら拒否されたで、残った角を絶妙にいじめられる
- 相振り飛車になったらまた悩む
などなど、なかなか悩ましい限りです。例えば以下のような局面で、あなたならどうしますか?
第1図は首尾よく逆棒銀が決まったところです。
もちろん、意味なく歩を捨てた訳ではありません。狙いは、
これです。飛車を引く一手ですが・・・
馬を作られます。△5八馬▲同金で美濃囲いに傷をつけられつつ金を取られるのもかなり嫌ですが、それだけではありません。1筋にご注目ください。ここで香を犠牲にして一歩獲得し、△8七歩にぶちこむなんて手もあります。
・・・などなど。首尾よく逆棒銀が決まっても、こんな駆け引きがたくさんあります。主導権を握るのも意外に大変です。
本カテゴリーでは、それでも角交換四間飛車に魅力を感じてしまう私のような人のために、角交換四間飛車の基本的な狙いや課題などを整理してみたいと、思います。
・・・整理しているうちにまた指しこなせる気になってくるかもしれませんし。よろしくお願いいたします。
参考資料
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