3つ!初心者が知るべき四間飛車のメリット
スポンサーリンク
本エントリーでは、四間飛車のいくつかあるメリットのうち、私が感じている、特に初心者に有益ではないかというメリットについて3つ、ご紹介させていただきたいと思います。
目次
すみません、上から目線の偉そうなタイトルをつけてしまいました。本エントリーは、四間飛車が初心者にお勧めなところというエントリーの、サブエントリーになります。第二回目です。
はじめに
本エントリーは、第一回目のまとめであるところの、
そろそろ囲いや駒組みを身につけて、多少は本格的に将棋を勉強してみたいという初心者
に、四間飛車はお勧めなのではないか、という前提にたって、そういう
初心者には、3つのメリットがある
のではないか、という、私なりの考えを、ご紹介させていただきたいと思います。
メリットその1:勉強量が少ない
将棋の定跡書は大抵200ページくらいはありますので、素人が最初見た日には「全部覚えるの大変だなぁ」と思ってしまいますが、それでも、ちょっとインターネットで検索すると、
四間飛車は居飛車に比べて勉強量が少ない
という掲示板の書き込みがちょくちょく出てくると思います。
大山康晴名人が四間飛車を指すようになったのも、将棋界のお偉いさんになって十分な研究時間が取れなくなってきたところ、「四間飛車なら勉強量が少ないよ」とアドバイスされたからだという逸話もありますし、
藤井猛九段のwikipediaにも、「羽生先生などの早い時期から活躍していた同世代と比べ、将棋を始めたのが遅かったため、遅れを取り戻すために四間飛車に特化して、勉強範囲を少なくした」ような旨の記述がされています。
よって、通説として、「四間飛車は勉強量が少ない」と言われているのは、確からしいと思います。
初心者、特に社会人になってから将棋を始めてみようかなと思った人などは(私もですが)、プロを目指す人ほどには、将棋を勉強する時間は取れませんよね。
そういう意味では、勉強量が少ないというのは、上級〜初段くらいにはなりたいと思う初心者にとって、大きなメリットと言えるのではと思います。
メリットその2:駒組みが分かりやすい
これも各所で書かれていることなのでちょっとググればたくさん出てくると思いますが、駒組みがとってもシンプルで分かりやすいです。
四間飛車と言えば美濃囲いと切っても切り離せませんが、先崎九段はその書籍で、「美濃囲いに囲えるのは、四間飛車の*1権利だ」という旨の記載をされています。
これから囲いを覚えたいといった初心者が覚えるのが簡単で、かつかなり防御力が高いと言われています*2。さすがに最強の囲いと言われる穴熊には防御力では劣ると思いますが、囲いに掛かる労力と、囲った後の防御力のバランスを考えると、美濃囲いは優秀だと思います。
また、指し方も結構自然に思います。矢倉+棒銀なんかは、個人的には、囲いと攻めが別々で、並行作業で考えないといけないという印象を受けたのですが*3、四間飛車+美濃囲いの場合は、全てが囲いの延長上にあり、なんとなく指していて一体感を感じました。
この辺が、よく「四間飛車は攻守のバランスがいい」なんて言われる所以なのかな、なんて、素人ながらに感じました。
メリットその3:いつでも使える
「初心者が効率よく強くなるには、戦法は一つに絞った方がいい」なんてこともよく言われると思いますが、一つに絞るからには、なるべくその戦法で戦えないと意味がありませんよね。
せっかく一つに絞って頑張って覚えたのに、滅多に使えない戦法では、意味がありません。
その点、四間飛車+美濃囲いは、ほぼ確実に使えると思います。相手の戦法によっては多少駒組みに工夫はいると思いますが、どう工夫しても美濃囲いに囲えない、なんて自体は、滅多にないと思います。
また、王道中の王道な戦法だけあって、解説書も豊富で、大抵のライバル戦法に対して、四間飛車でどう戦えばいいか、調べればすぐに出てきます。とっても万能型の戦法と言えると思います。
- 勉強量が少なくて、
- 駒組みが簡単で、
- どんなときでも使える
素晴らしいと思いませんか?
では何が問題なのか
ここまではまるでバラ色のような四間飛車ですが、第一回目のエントリーでも私見を述べさせていただいた通り、四間飛車は初心者にとって分かりやすく強い戦法
で は な い
という点です。具体的には、美濃囲いに囲うまではとってもシンプルで分かりやすいですが、
囲った途端にその後何をすればいいのかわからなくなる
という点が、初心者にとって分かりにくい点だと言われていると、思います。「四間飛車は攻守のバランスがいい」とは言われていますが、半分ほんとで半分嘘だと思います。これも少し調べればそれなりに出てくると思いますが、実際には守備側の側面が強く、囲った後打って出ようとすると、どこから打って出ていいものかよくわからない、なんてことに、なったりならなかったりすると思います。
逆説的に言えば、囲った後に何するかがわかれば、
四間飛車は最強
と言えると思います*4。
将棋の概念で言えば、美濃囲いに囲うまでは序盤、囲った後からは中盤になると思いますが、
序盤が分かりやすいのがメリット
中盤が分かりにくいのが課題
と、言えるのではないかと、思います。
まとめ
ということで、四間飛車は、
- 勉強量が少ない
- 序盤の駒組みが分かりやすい
- いつでも使える
ことがメリットで、勉強する上でのポイントは、
- 美濃囲いに囲った後何をするべきかを身につける
ことではないかと、初心者ながらに思いました。
ということで、第三回目では、実際に美濃囲いに囲った後に何をすればいいのかについて、初心者なりに考えてみたいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
目次に戻るには、こちら。