これから将棋を始める初心者にお勧めしたい四間飛車の本8選

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今までに趣味らしい趣味もなかったので、何か趣味を持ちたい。最近ひふみんとか藤井聡太くんとか話題だし、少し将棋でもやってみようかな?そんなあなたにお勧めの将棋の本8選、ご紹介させていただきたいと思います。

はじめに

将棋をやってみたいと思ったけど、どんな本を買っていいのか分からない。インターネットをちょっと調べてみたら、「四間飛車」というのが初心者にお勧めらしいけど、ちょっと立ち読みしてみたら将棋の定跡の本って難しそう。

そんな風に思ったことってありませんか?

買ったはいいものの、最後まで読み切らなかった将棋の本が十何冊とある、なんていうインターネットの書き込みをちょくちょく見かけます。

私もなんですけどね!

ちょっと気になればぽんぽんと買ってしまって、結構将棋の本が山積みになっています。そんな私の二の舞になる方をこれ以上増やさないように、その中からこれはお勧めかな、という本を、いくつかピックアップしてご紹介させていただきたいと思います。

1選:入門書を買うなら

これから将棋を始める方にお勧めの本は、こちらです。

ハンディー版 スグわかる!まんが将棋入門―ルールと戦法完全マスター

ハンディー版 スグわかる!まんが将棋入門―ルールと戦法完全マスター

私も、とある初心者向けの将棋の本をお勧めしているサイトで見つけて、はじめにこれを購入しました。私は、簡単な駒の動かし方くらいは知っていたのですが、成るとか成らないとか、と金がある筋に歩を打つのはニ歩にならないとか、そういう細かいところは怪しいレベルだったので、この書籍は参考になりました。

基本的な駒の動かし方から各駒の特性、その駒の代表的な活用方法(手筋)などが一から学習でき、最後の方には棒銀や四間飛車といった初心者向けの戦法が紹介されています。また、駒の並べ方や対局マナーといった、簡単な将棋の礼儀作法についても学べます。

特徴としては、漫画形式になっているため、一般的な定跡書に比べると読みやすいのではないでしょうか。漫画の続きが気になって、とりあえず最後までは読める・・・かも、しれません。

一通り読んでみたら、有名な初心者向けオンライン将棋ソフト「ハム将棋」を相手に力試しをしてみましょう!

2選:四間飛車の本を初めて買うなら

初めて四間飛車の定跡書を買う場合、お勧めの本は、こちらです。

よくわかる四間飛車

よくわかる四間飛車

ハム将棋はだいたい、こちらが四間飛車に構えると、まっすぐ棒銀で向かってくることが多いです。しかし一方で、四間飛車の定跡書は「斜め棒銀」という戦法の解説から入っていることが多く、ちょっと困ってしまいます。

そこでこの、「よくわかる四間飛車」。この本は珍しく棒銀の解説から入っています。それも本格的な棒銀ではなく、とにかく棒銀で突っ込んでくるような、棒銀初心者vs四間飛車初心者にありそうなシチュエーションから、解説が入っています。

また、こちらのエントリーで紹介させていただいたような、四間飛車の心得についても序章で軽く紹介されており、かつ難しい変化は省いて適度なボリュームになっています。まさしくこれから四間飛車を始める人にはうってつけではないでしょうか。

もう一つのメリットとしては、右四間飛車対策も掲載されていることです。体感的に、棒銀・四間飛車の次くらいに、右四間飛車が初心者にお勧めされている割には、右四間飛車対策が掲載されている四間飛車の本って少ないので、そういう意味では一粒で二度美味しいと思います。

3選:オンライン対戦を始めたら

ハム将棋にも概ね勝てるようになり、そろそろ人と対戦してみたいかな、と思ったら、そろそろ持っておきたい本がこちらです。

四間飛車を指しこなす本〈1〉 (最強将棋塾)

四間飛車を指しこなす本〈1〉 (最強将棋塾)

四間飛車の本としては不動のNo.1評価、不朽の名著として名高く、私ごときが書評するのもおこがましいですが、ここであえてポイントとしてあげさせていただきたいのが、

「矢倉引き角」の対策を扱っている

という点です。矢倉引き角とは、

http://shogipic.jp/v/8Cm.png

こういう風に、角を3一に引いて、8筋を狙ってくる戦法です。体感的にはそれなりにやってくる人がいます。しかし、プロではあまり指されていないそうで、そのせいか、対策が掲載されていない四間飛車本が多く、「矢倉引き角が掲載されているのがありがたい」という声を書評で見かけます。

個人的には、最終章も結構お勧めで、相手の囲いの崩し方や、自分の囲いの守り方なんかが掲載をされています。一例を挙げれば、こういうのです。

http://shogipic.jp/v/GNH.png

お互い首尾よく龍になり込んだところで・・・

http://shogipic.jp/v/GNI.png

▲2六香と打って、

http://shogipic.jp/v/GNJ.png

▲2三香と突撃し、

http://shogipic.jp/v/GNK.png

うっかり同玉と取っちゃったら・・・

http://shogipic.jp/v/GNL.png

一気に龍を玉に寄せることが出来る!

初めて知ったときは目から鱗でした。こういったテクニックを知るまでは、左側から地道にと金で、相手の金を一枚一枚力づくで剥がそうと苦労する毎日で、「せっかく龍になり込んでも、玉までが遠いなぁ・・・」と絶望する日々でしたが、一筋の光明が見えました。

本格的に四間飛車を指すならば是非購入しておきたい逸品です。

4選:三間飛車に困ったら

こういうシーンになってパニクったことはありませんか?
http://shogipic.jp/v/1MN.png

初めてこれに遭遇した時の絶望感は半端ありませんでした。「序盤にして龍作られて終わりやん・・・」そう思ったものです。よくよく見ると、3七の地点に桂馬が利いているので大したことはないのですが、それに気づかせてくれたのが、

相振り飛車を指しこなす本〈1〉 (最強将棋21)

相振り飛車を指しこなす本〈1〉 (最強将棋21)

こちらの本です。よく、「定跡を勉強してもその通りに相手が指してきてくれない」なんていう話を聞きますが、対三間飛車の場合、意外にこの定跡の通りに駒組みが進んで、結構感動したことがありました。

「アマチュアには四間飛車が人気」だからか定かではありませんが、オンラインで対戦していると、結構このお互いが序盤から飛車を動かす「相振り飛車」に遭遇します。

ですので、こちらもオンライン対戦を始める頃には揃えておきたい逸品です。

5選:相振り飛車でも美濃囲いにしたい!

先ほど紹介させていただいた「相振り飛車を指しこなす本(1)」は、「二枚金」という、相振り飛車専用の囲いを使った定跡が中心になっています。

これはこれで、相振り飛車の基礎を学べて良いのですが、こちらのエントリーでも紹介させていただいた通り、最初のうちはなるべく戦型を絞りたいですよね。

相手の出方によって囲いを使い分けるのは、結構高度です。そこでお勧めしたいのが、

相振り飛車を指しこなす本〈2〉 (最強将棋21)

相振り飛車を指しこなす本〈2〉 (最強将棋21)

こちら。先ほどの本の続編ですが、こちらは美濃囲いが中心になっています。こちらの本の2章で、実際に自分が美濃囲いで指すときの定跡が紹介されているので、

  • 「相振り飛車を指しこなす本(1)」の1章
  • 「相振り飛車を指しこなす本(2)」の2章

に目を通せば、だいたい相振り飛車対策はばっちりではないかと思います。

6選:中飛車に困ったら

中飛車とはその名の通り、

http://shogipic.jp/v/GNM.png

こういう風に真ん中に飛車を動かす戦法で、うっかりしていると四間飛車(6筋)に飛車を動かす余地がなくなり、結構大変です。でも、中飛車対策を扱った本ってほとんどないんですよね・・・

中飛車は一応、序盤から飛車を動かす「振り飛車」という戦法に入りますが、昔はお互い振り飛車(相振り飛車)にした場合は中飛車は不利と言われていたからか、相振り飛車の本で中飛車を扱っている本はなかなか見つかりませんでした。色々探した結果、ようやく見つかったのが、

相振り革命〈3〉

相振り革命〈3〉

こちら。中飛車対策に困ったときは、一度目を通してはいかがでしょうか。

7選:中盤のヒント

直接的に四間飛車の本というわけではないのですが、お勧めしたい本がこちら。

上達するヒント (最強将棋レクチャーブックス(3))

上達するヒント (最強将棋レクチャーブックス(3))

よく、「四間飛車は、美濃囲いに囲うまでは分かりやすいが、そのあと何をすればいいのか分からない」なんて話を聞きますが、囲ったあとにどう指し進めていけばいいか、そのヒントになる可能性があります。一例を挙げると、

  • 歩の下に駒を進める
  • 位を取り、拠点から責める
  • 攻めに厚みを持たせる
  • 攻めを継続する

などなど。特に、位取り・拠点作りや、攻めの厚みなどは、私にとっては目から鱗でした。詳細な内容自体は、1図で何手も進んだりして、初めて読んだときは理解するのが難しいですが、上記のような考え方があるということを知るだけでも、美濃囲いに囲った後に何をするべきかのヒントになるのではと思います。

8選:終盤のヒント

同じく、直接的に四間飛車の本というわけではないのですが、お勧めしたい本がこちら。

寄せの手筋200 (最強将棋レクチャーブックス)

寄せの手筋200 (最強将棋レクチャーブックス)

「一間龍」「頭金」「腹銀」など、相手の玉を効率的に追い詰めるテクニックが、問題集として紹介されています。それまでは「王手は追う手」を自で行く、無駄に王手をかけては相手玉に逃げられていた私でしたが、こういったテクニックを知ることで随分ましになりました。

初めのうちは問題は解けないかもしれませんが、そういったテクニックがあるということを知るだけでも有用ではないかと思います。

8冊も買えない人のための3選

いかがだったでしょうか。最後まで読んでいただいてありがとうございます。とはいえ、さすがに8冊も買えないという方も多いと思いますので、最初の2冊だけでも読んでみていただけたらと思います。

・・・え、もう一冊?

もう一冊は、こちら。

1手詰ハンドブック

1手詰ハンドブック

詰将棋は将棋の上達にもってこいというふうに言われておりまして、

  • 入門書
  • 定跡書
  • 詰将棋

の3点セットが、これから将棋を始める方にはお勧めではないかと思います。私なんかは、よく知らずに3手詰から初めて挫折しかけましたので、1手詰から初めてみてはいかがでしょうか*1

詰将棋の本も色々ありますが、浦野八段のハンドブックは比較的有名で、

初段になるための将棋勉強法

初段になるための将棋勉強法

こちらの書籍では、詰将棋の勉強方法なんかも紹介されています。

・・・最後にまた1冊増えてしまいましたね、すみません。


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*1:というか、私は詰将棋は3手詰からと誤解していました。