詰将棋が苦手な初心者の詰将棋小話・5手詰奮闘編

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あなたは、将棋の実力向上のため、解ける詰将棋の手数をもっと伸ばしたいと思ったことがありませんか?本エントリーでは、なんとか3手詰が解けるようになった私が、いかにして5手詰に挑戦したか、ご紹介させていただきたいと思います。

「3手詰はなんとか解けるけど、5手詰はマジ無理*1」なんて方の、何かしらの参考にでもなりましたら幸いでございます。

はじめに:5手詰挑戦に至った経緯

前回の3手詰克服編のエンドにて、

「調子に乗った私は、『詰将棋は同じ問題を繰り返し解くのが良い』という先達のアドバイスを無視し、早々に5手詰の本に手を出すことになるのでした。」

とご紹介させていただきました。実はこれには理由がありまして、

意外と5手詰の問題が解けてしまった

からなんですよね。こちらが最初に購入した5手詰の書籍でして、

逆転の5手詰 (将棋連盟文庫)

逆転の5手詰 (将棋連盟文庫)

3手詰も解けないうちから購入したものでした。「どうせ勉強するんだったら、『こう打って、こう返してきたら、こう打って、さらにこう返してきたら、こう返そう」くらいの、先の先を読むトレーニングをしようかな。最初は解けなくても、思考することが大事であり、思考し続けていれば、いずれ解けるだろう。

なんて思って購入してみたのですが、

盛大に爆死しました。

思考もへったくれもありません。難しすぎて最初の1手すら全然わからず*2、トレーニングにも何にもなりませんでした。ですので、大人しく3手詰の勉強をすることにしたのです。

ところが、3手詰も180問を超える頃に、試しにもう一度見てみたら、

意外と1問目が解けてしまった

んですよね・・・以前はさっぱり分からなかった5手詰が。全く分からなかったら大人しくもう一周3手詰の本を解こうかな、と思っていたんですが、意外と解けてしまいました。

「これは思ったより詰将棋レベルがアップしているのかな?」なんて、調子に乗った私は、意気揚々とそのまま5手詰の本の問題を解き続けることにしたのでした。

案の定また挫折しかける

しかし、世の中そんなに甘くはありませんでした。

2問目以降、ほとんど解けません。

おそらく、1問目は、接待問題だったのでしょう。10数問を超えても、ちっとも問題が解けるようになってきません。私が思うに、これは主に以下の三つが原因のような気がしました。

  • やはり5手詰は難しい
    • この5手詰の本も、3手詰のときと同じく、難易度が☆の数で示されているのですが(星の数が多いほど難しい)、
    • 3手詰は☆三つがMaxだったのが、5手詰は☆4つ以上もざらにある。
    • 相対的に、☆一つの問題が少ない。
    • よって、3手詰のときに効果的だった、「☆一つはなんとか解こう作戦」が通じない。
  • 作者との相性?
    • この「逆転の〜」シリーズの詰将棋の問題は、前回の「爽快!」シリーズに比べて、なんとなく作品性が高い気がする。
    • つまり、問題自体が凝っていて、より難易度が高く感じるような気がする。
  • 出題パターンが容赦ない?
    • 3問目から☆四つレベル、6問目から☆五つレベルが登場。
    • 序盤から結構な難易度の問題が出てくるような?

ということで、またもや私は、目先を変えてみることにしたのでした。

またもや目先を変えてみる:別の本にチャレンジ

さすがに5手詰は200問の本を一周解くだけでは身につかないかなと思っていた私は、もう一冊5手詰の本を買っていたのです。それがこちら。

爽快!5手詰トレーニング200 . (マイナビ将棋文庫)

爽快!5手詰トレーニング200 . (マイナビ将棋文庫)

3手詰でお世話になった「爽快!」シリーズの、5手詰編です。「逆転の〜」シリーズに行き詰まった私は、とりあえずこちらも見てみることにしました。

これが思いの外正解でした

爽快!シリーズの5手詰は、トータルとしての難易度は、逆転シリーズとそう変わらないと思いますが、出題順に工夫がされています。

最初の30問くらいは一段玉、即ち、最下段に玉がいる、詰ませやすい形からスタートしています。その後、二段玉、三段玉・・・と、徐々にレベルアップする寸法です。難易度も、最初の方は☆一つや☆二つが中心です。

3手詰で培った、「とりあえず☆一つは頑張って解く作戦」が通じました。

また、今更ながらですが、「日本将棋連盟」のサイトに、「まいにち詰将棋」と題した詰将棋の問題が掲載されていることを発見しました。こちらは体感的に、爽快!シリーズや逆転シリーズよりは問題が簡単です。私でも、ある程度ノーヒントで解けました。

会社の昼休みなど、あまりおおっぴらに詰将棋の本を広げるのはこっぱずかしいけど時間があるときなどは、「まいにち詰将棋」なども解いたりしました。

この結果、徐々に5手詰にも慣れていくことが出来たのです。

思わぬ盲点:解くスピードが上がらない

3手詰のときは、慣れていくに従って、徐々に問題を解くペースがあがりました。それに従って苦手だった詰将棋もだんだん楽しくなってきました。

しかし5手詰は、一向に問題を解くスピードがあがりません。それもそのはず、私がレベルアップするに従って、

問題の難易度もレベルアップ

しているのです。二段玉、三段玉・・・となるに従って、☆の数も徐々に増えていきます。フライングして最終章の五段玉・六段玉・七段玉編を見て見ましたが、

☆四つとか☆五つとかのオンパレードです。

なんだか、ロールプレイングゲームで、全ての謎を解き明かし、後はラスボスを倒すのみの段になって、急に作業レベルアップが苦痛になってくるのと、似たような感覚になってきました。

ここでまた私の悪い癖が出始めます。前述の「日本将棋連盟」のサイトの「まいにち詰将棋」で、試しに7手詰に挑戦してみたのですが、

これがまた意外に解けるようになってるんですよね・・・

五段玉・六段玉・七段玉を詰ますシーンなんて現実滅多にないし、難しい5手詰よりは簡単な7手詰では?実際、5手詰を初めて急に3手詰が簡単に感じ始めたし。

なんて屁理屈をつけ始め、5手詰を早々に切り上げ、7手詰に挑戦することにしてみたのでした。

おわりに

ということで、本エントリーの内容はここまでになります。最初は3手詰すら全く解けなかったのですが、曲がりなりにも7手詰が解けるようになってきました。今回わかったことは、難易度的には、

難しい5手詰>>>簡単な7手詰

かもしれない、ということです。また、3手詰が解けるようになり始めた頃は、「7手詰まではギリ想像出来るが、9手詰は全く想像が出来ない」と思っていましたが、7手詰が解けるようになり始めた現在は、9手詰もなんとかいけるかも?なんて、思い始めました。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

おまけ:爽快!5手詰トレーニング200がお勧めなもう一つの理由とは?

本文中で「爽快!〜」は出題順が工夫されており、簡単な5手詰から慣らしていきやすいと紹介させていただきました。実はもう一つ、お勧めの理由があります。それは、

最初の例題で、詰将棋を解くコツが、紹介されている

点です。例えば、捨て駒を使って退路を封鎖したり、玉を危険地帯に誘導したりなどです。習うより慣れろ、とにかくたくさん解いて感覚的にこういうコツを身につけさせる方針もあるかと思いますが、個人的には、最初にこういったコツを示してくれた方が、解きやすく感じました。

関連書籍

逆転の5手詰 (将棋連盟文庫)

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爽快!5手詰トレーニング200 . (マイナビ将棋文庫)

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*1:例によって、私のことでした。

*2:後になって思いましたが、詰将棋って、最初の1手が分かれば半分くらい正解できたようなもんですよね。