お勧め!四間飛車vs棒銀の最有力変化はこれだ!
スポンサーリンク
本エントリーでは、四間飛車vs棒銀基本形からの有力な変化について、プロのご意見及び私の私見を交えまして、紹介させていただきたいと思います。
3つの候補
私がバイブルとさせていただいている、藤井猛九段、鈴木九段、先崎九段の書籍のそれぞれの棒銀の定跡を比較し、四間飛車・棒銀がお互い最善を尽くした場合、以下の三つの候補に行き着くように見受けました。
- ▲3六歩型
- ▲4七金型
- ▲6八金型
結論から言うと、私としては、▲3六歩型を推したい
のですが、まずは、それぞれの変化に対する、プロの御三方のご意見について、整理してみたいと思います。
その前にまず、参考までに、四間飛車vs棒銀基本形について、再掲しておきます。ここまでの手順については、こちらのエントリーをご確認ください。
▲3六歩型
▲3六歩型は、その名の通り、四間飛車vs棒銀基本形から、▲3六歩と上がります。
それに対し、御三方はそれぞれ要約すると、以下のような表現をされています。
- 藤井猛九段
- (▲4七金をお勧めするが)▲3六歩も有力。
- この型を指しこなすには、力が必要(途中居飛車側にも変化が多い)。
- 後手でも応用が利く。
- 鈴木九段
- 今までに最もよく指されていた基本定跡。
- 互角の戦いで、はっきりしない。
- 先崎九段
- お勧め。
- 後手番のときでも使える。
- これ一つ覚えておけば大丈夫。
▲4七金型
▲4七金型は、四間飛車vs棒銀基本形から、▲4七金と上がり、高美濃囲いの形を取ります。
それに対し、御三方はそれぞれ要約すると、以下のような表現をされています。
- 藤井猛九段
- お勧め。
- 中央が厚くなる。
- 鈴木九段
- (未掲載)
- 先崎九段
- 先手番なら有力。
- 後手番の場合、使えない。
最有力はこれだ!
ここまでを踏まえまして、プロの御三方のご意見と、私の私見をまとめさせていただきたいと思おいます。
プロの意見は三つ巴
御覧いただいた通り、御三方とも推奨が違うように見受けられました。表にまとめてみると、こんな感じです。
▲3六歩型 | ▲4七金型 | ▲6八金型 | |
藤井猛九段 | ◯ | ◎ | - |
鈴木九段 | △ | - | ◎ |
先崎九段 | ◎ | ◯ | ◯ |
ただ、各変化に対する特徴は、大体似たように認識しておられ、どこを重視しておられるかが、異なっておられるだけのように見えます。
以下、各変化のセールスポイントです。
▲3六歩型 | 先手・後手両方で使える。 |
▲4七金型 | 先手限定ながらも、有力。 |
▲6八金型 | 一番斬新で新しい指し方。 |
初心者には▲3六歩型
以上を踏まえまして、初心者である私はまず、
▲3六歩型をメインに
勉強していこうと考えております。「初心者が効率よく強くなるためには、戦型を絞った方が良い」という話もありますが、先手・後手ともに使えるというのは、心強いですよね。
四間飛車というキーワードでGoogle検索すると、「四間飛車 後手」というのが、関連するキーワードのかなり上位にきます。やはり皆様、「後手のときはどうすればいいのだろう?」というのは、気にされている方が多いのではないでしょうか。
また、以下が、▲3六歩型の有力な、お互い最善手を尽くした時の結果図の一つですが、
馬を作られていたりとか、金銀がそっぽに行きそうのが気になるものの、4筋に飛車角が集中砲火していて、悪くないように見えました。素人目ながら、他の急戦の結果図に比べると、飛車も残っていることだし、なんとかなりそうかしら、なんて。
ということで、本サイトでは、まずはオーソドックスで先手・後手ともに使える▲3六歩型をメインに扱い、おいおい、新しい指し方なども勉強していきたいと思います。
ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。