3つ!初心者がやるべき四間飛車の中盤

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本エントリーでは、初心者には急に分かりづらくなると言われる、四間飛車は美濃囲いに囲った何をやるべきかについて、そのポイントを3つ、私の体験談も踏まえ、ご紹介させていただきたいと思います。

目次

すみません、また上から目線の偉そうなタイトルをつけてしまいました。本エントリーは、四間飛車が初心者にお勧めなところというエントリーの、サブエントリーになります。第三回目です。

おさらい

前回、第ニ回目のエントリーにて、

  • 四間飛車は初心者におすすめの戦法である。
  • 特に、序盤の駒組みが分かりやすい。
  • しかし、駒組みが終わった中盤以降、途端に何をすればいいのか分からない。

というお話を紹介させていただきました。

中盤以降の指針があれば、より四間飛車を、初心者にお勧めできる

のではないか、というのが、本エントリーの趣旨になります。

ヒント

実は私も、四間飛車を始めたとき、入門書でとりあえず駒組みを学んで将棋ソフト*1相手に試して、盛大に爆死しました。

「『攻守のバランスが良い』というからには、それなりに攻めることも出来るんだろう」なんて思っていました。実際やってみると、飛車角が追い回されて逃げ惑い、収拾がつかない毎日です。

むちゃくちゃバランス悪く感じるけど、何をどうすればいいんだろう・・・

そう思っていた私が目から鱗だったのが、高野秀行六段のサイトでした。今検索すれば、「四間飛車」というキーワードで、いの一番に出てくるんですけどね・・・当時は何故しばらく気づかなかったのだろう?

本エントリーでは、高野六段のサイトでも紹介されておられる「3つのセオリー」を、私の体験談も交えつつ、かいつまんでご紹介させていただきたいと思います。

やるべき事その1:飛車を動かし直す

私が最初に失敗したのは、四間飛車として、せっかく飛車を6筋に振ったからには、6筋から棒銀ちっくにずんずんと攻めていくものだと誤解した点です。そうでなければ6筋に動かした意味ないやろうと。

し か し そ れ が 大 き な 間 違 い

だったのです。

四間飛車は、一度動かした飛車を、再度動かし直す

戦法だったのです。例えば、こんな風に、7筋を攻められれば・・・
http://shogipic.jp/v/rp.png

7筋に飛車を動かして防御します。
http://shogipic.jp/v/rq.png

こんな風に、角で8筋を狙われれば・・・
http://shogipic.jp/v/GIx.png

8筋に飛車を動かして防御します。
http://shogipic.jp/v/GIy.png

また、あんまり相手が攻めてこないときは・・・
http://shogipic.jp/v/GJ2.png

高美濃囲いに組み直し、5筋に飛車を動かし直したりする定跡があります。

私見ながら、守るときは7筋か8筋に動かし直し、攻めるときは、5筋か4筋に動かし直す定跡を、よく見ます。このあたりの、相手の出方によって飛車を動かし直す位置を変えることが出来るのが、「攻守のバランスが良い」という意味なのではないだろうか、と、素人ながらに思いました。

というわけで、

四間飛車は、一度動かした飛車を、再度動かし直す

のです。特に、

攻められそうな筋に、前もって飛車を移動させる

のが、相手が急戦で来る場合の、ポイントです。

やるべき事その2:銀を五段目に進出させない

例えば、こういうシーンです。
http://shogipic.jp/v/rp.png

間違っても、歩を取ってはいけません。

銀が五段目に出てきてしまいます。大体、銀が五段目に出て来るとろくなことがありません。これは分かりやすい例ですが、

銀の五段目進出を防ごうとすると、四段目に出てきて慌てて対策しても、遅いことが多いです。より正確に言えば、

三段目に銀が出てきたら、注意する

ようにした方がいいかもしれません。場合によっては、先回りして歩を動かして、銀が進出する余地を防ぎます。特に、向かって左、6筋目〜8筋目(場合によっては、9筋目も)あたりが、危険ゾーンだと思います。

逆に、右の方に銀が進出した場合は、持久戦に持っていく定跡も多いので、左程神経質にならなくてもいいシーンも、あります。

やるべき事その3:大駒交換を恐れない

「へぼ将棋、玉より飛車を可愛がり」という格言もありますが、初心者にとって大駒交換や大駒切りはなかなかに勇気が入りますよね。

大駒交換の後の大駒の打ち込みは、実力とセンスが比例しますので、実力上位の相手に大駒交換を挑んでも、悲惨な目にあうことも多いと思います。

かくいう私も、「四間飛車でも、なんとか『駒得は裏切らない』をモットーに、なるべく大駒切り・大駒交換をせずに指せないものかしら」と、頑なに大駒交換をせずに指す方法を模索していた時期もありました。

しかし、四間飛車の定跡には、大駒交換や大駒切りをする変化が多いんですよね。詰将棋なんかを見てても、スパンスパンと大駒を切って退路を塞ぎ、相手玉を詰ます様を見ていると、素直に凄いなーと思いますし、「大駒交換を恐れない」というのは、初心者が乗り越えなければならない壁に感じました。

まとめ

いかがだったでしょうか?多少順番が前後してしまいますが、四間飛車において、美濃囲いに囲った後にすべきことをまとめると、以下のようになります。

  • 銀が五段目に出てこないよう、三段目に上がってきたあたりから注意する。
  • 戦場になりそうなところに、飛車を動かし直す。
  • 大駒交換を挑む(大抵は、角交換→飛車交換の順)。

となります。あくまでも私の体感ですが、この三つを意識するだけでも、上級者相手にでも、多少は将棋らしい将棋らしいを出来るようになった気がしました。

本エントリーの内容は、ここまでになります。次回は、何をすべきかが分かった上で、何を目標にすべきかについて、考えてみたいと思います。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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*1:ハム将棋です。